新しい環境に少しずつ慣れてきて、前の仕事を懐かしく思い出すようになった。
あんなにちいちゃい子達に囲まれて過ごすことはきっともうないだろうと思う。
大人ばかりと接する毎日になって、本当に心が通じ合ったと感じる瞬間はとても少ない。
幼くても真っ直ぐな彼らと、言葉以外のありとあらゆる方法で気持ちを伝えて分かり合おうとして築いた信頼関係を思う度に、あたたかくて満たされた気持ちになる。
生活っていうのは、宝物みたいな忘れられない景色や場面を自分のなかにちょっとずつ蓄えていくものなんだなぁと、思うようになった。