みずうみ

ひとり言

2017-01-01から1年間の記事一覧

Dawn it, shut it, release it

タルトの残り生地を適当に丸めて、クッキーにした。 タルトとクッキーが焼ける間に賄いを食べていて、鶏肉や野菜を口の中に入れながら、目の前で、残り時間が少なくなっていくオーブンのタイマーをみていた。 息を続けるために身体の中に命を入れている間も…

幽体離脱

雪が降りそうなくらいに寒くて、ちょっとだけ寂しい夜だった。 いまはこういう時期なんだなぁ〜 と、5センチくらい浮いたとこから自分をみていたら、こんな時期もあるよね〜 と思えてきた。 湯船に浸かって、あったかいうどんを食べたらたぶんもう大丈夫。

学び

新しい分野の勉強を始めた。 新しい本を読み始めるとき、最初の1ページ目で読み進められるかどうかが分かってしまうので少し緊張した。 「自分にぴたりとハマることが見つかるときの感覚は、自転車に乗れるようになるときと似てる。気がついたらすいすい前に…

冬一番

きょうは友達の家に行って、作ってもらったご飯を食べた。 いつも自分が作る側のことが多いので、誰かが作ってくれたご飯は嬉しくて美味しかった。 帰ってきてから少し部屋を片付けた。 また少し居心地が良くなった。 好きなもの、お気に入りに囲まれて暮ら…

夜と、川

仕事帰りの夜道で、川に架かる橋を渡るのが大好きで、水面に映る光をできるだけ長く見ていたいから、いつもなるべくゆっくり歩く。 いつもだいたい同じ曲を聴きながら、思い切り深呼吸をしたら、不思議と優しい気持ちになる。 なんでも許せそうで、誰とでも…

光輪

バスに乗って向かった先でお腹いっぱいご飯を食べたり少しお酒を飲んだりして、帰り際に離れがたい、ちっちゃい子達とハグをした。 酔いを持ち帰らないようにいつもより苦いコーヒーを飲んで頭を働かせて文を組み立てている。 「変わらない と言われるのは褒…

秋の影

秋の月はあっというまに隠れてしまう。 見逃し続けて寒さが増してきたぎりぎり秋の夜に、Predawnのライブを初めて観た。 本のページをめくるみたいに歌ってた。 ときどき、すごく自由な瞬間があって、たくさんのひとが観ているのに自分だけの、演奏している…

友達

昨日は久しぶりに、大学の頃一番長い時間を一緒に過ごしたであろう友達とふたりで会った。 授業に遅れたり休んじゃったり出席したかと思えば居眠りばっかりしていたわたしだったので、話の合間に当時のことを思い出して、ごめんね という気持ちになった。 「…

洗濯物を

窓から部屋の灯よりもギリギリ明るい空をみながら夜は何をして過ごそうかと考えた。 立ち上がったのと同時に落っこちたポイフルを拾って口に入れたら、歯磨きをしたばかりだったことを思い出した。

彼女について

もう何回も読み直したはずだし、こんなにも印象に残るストーリーなのに、どうして忘れていたんだろう。 どれくらい前だったか、確かお気に入りの一冊で、鞄の中に入れて持ち歩いていたほどだったのに。 初めてのような感覚で読み進めていたら、哀しくて心細…

コンビニで、2リットルの水を買ったら、身体が水を持つ手の方に傾いた。 水がもう少し軽かったらなぁ、と思った。 水が軽くなったら身体ももっと軽くなるんだよなぁ。 好きなうたを声を出さずに歌いながら帰った。

あれこれ

最近、人と話をするなかで、自分が思っていたより、食べる のが得意じゃないことがわかってきた。 そういえば幼稚園の頃からいつも給食は上手に残せるだろうかと不安だったし、大人になってからも食欲が状況に左右されやすくて、人の食べるスピードとかあと…

つき

月が変わった。 肌寒いくらいの秋風と夏の日差しが入り混ざり始めたと思ったら、いつの間にか空の色が薄くなって、雲も滲んで秋空になった。 じりじりと暑くて少ししんどい夏だった。 たくさんの人と会って言葉を交わして、風通しの良いところまで引き上げて…

AIR

久しぶりに高校の友達と会ったのをきっかけに当時好きだった音楽を聴き始めたら、ずいぶん長い間忘れていたことまで一気に思い出した。 思い出す作業はなかなか体力を使うもので、睡眠を取ってすっきりしたはずの頭が無意識のうちにいっぱいになっていた。 …

夢のはなし

きのうは、朝、玄関から外に出て少し歩いて茂みをぬけたら突然目の前に海が広がって、 こんなに近くに海があったなんて、もうずっとここにいるのに全然知らなかった。これからはいつでも海にこれるんだなぁ、と幸せな気持ちになる夢をみた。 少し先には前の…

真夜中

何だか分からないものにビクビクして毎日同じことばかり考えていたけれど、時間が経って、友達と他愛もないお喋りをしたりご飯を食べたり、楽しみな約束が増えたり、身体がちょっとずつ楽になってきて、真っ暗な部屋でも眠れるようになった。 いまはお母さん…

仕事中から、なんだか調子が悪いなぁと思っていたら、胃を皮切りに全身がちくちく痛み出し、そのうち身体が火照ってきた。 生活が落ち着いてきて、少し気が緩んだからかもしれない。 やっとこさうどんをすすり、布団ではなくて机に向かった。

天草

初めて入った天草の海は、浅瀬にどっさりと生えた海藻が足に絡みついてきて、砂の中には蟹や貝やちいさな海老が隠れていた。 手の届きそうなくらい近くで魚が連続でジャンプしてみせたりもした。 思っていた、透き通った海とは確かにちょっと違ったけれど、…

こぼれた

昨日、仕事中に左手の親指を切ってしまった。 ぱっくり切れ目の入った皮膚から血が溢れて、みるみるうちに真っ赤に染まった。 指先にある心臓の音が大きくなって、どんどん命がこぼれていくような感覚があった。 帰ってから遅い時間に夕飯を食べた。 命をも…

アゲハ

いつも決まって、ピアノの曲を聴いてめそめそ泣くだけの彼女は、現実を箇条書きにして、ただ現実のまま受け入れようとしていた。 晴天の下で憧れのアーティストと笑顔で握手を交わした、真っ白な服をきた素敵なカップルは離れ離れになってしまった。 満月の…

知りたいことは

親しい人と笑顔で話しているときでさえも、誰にどう評価されているかってことが頭から離れないのかもしれない。 それくらいに、顔がみえる相手が口から発する言葉よりも、電波を通じた、他人を意識している、もしくは誰の気持ちも考えていない活字が影響力を…

tamame

きょうは初めてサラダの盛り付けをさせてもらった。 できることが増えていくのはいつだって楽しい。 まだまだできるようになりたいことがいっぱいある。 好きなことを自由に、思い通りにできたらどんなに楽しいんだろう。

今日から

お守りみたいに、甘い粒を飲み込んでシャワーを浴びた。 排水口の黒くて暗いトンネルに、連れて行かれる気がして、大人になってもいつまでたっても怖がっている。 暑くて暑くてクーラーをつけたのに、生温いシャワーを浴びたら身体が凍えていることに気が付…

何か少しのきっかけで、沸騰するお湯みたいに怒り出したり、しくしく泣き出したり、ニコニコしてご飯を食べられたりする。 爆弾みたいな感情を抱えて慎重に生活しなければならない時期がある。 いまはずっと、同じ曲を覚えるくらいまで聴きながら、何と無く…

カップ焼そば現象

大学の頃、授業で短い作文発表があった。 細長の眼をした男の子は、きりりとした表情で、たまに食べる、しかも、夜中に食べるカップ焼そばの美味しさについて語った。 午前1時。 カップ焼そば、買い置きしなければ良かった〜

その後

週の半ばで疲れてきてむしゃくしゃしたので、ノートを3枚破ってくしゃくしゃにして投げた。 苛々は紙の中に入れて飛ばした。 それから、すきな曲を聴いた。

音楽のある風景

聴くといつも泣きたい気持ちになる。 録音された音楽は、いつも優しい。 もうずいぶん昔にわたしが歌ったりギターを弾いたりしたあの曲も、誰かをあたたかい気持ちにしたことがあったのかなぁ。

虚言癖

帰ってきてすぐに、沸騰したお湯を待たせたまま納豆を混ぜた。 窓を開けて、漂う納豆の匂いを逃すかわりに招き入れてしまった夜の虫が、カーテンとすれ違った。 コンタクトを外してぼやけた視界のなかで、みえない虫を探して身体が痒くなる。

最近またバンアパをよく聴くようになった。 バンアパを聴くと、高校の体育祭練習で体操の競技が終わった後、退場のときに higher が流れ出して、体操で気持ち良く身体を動かしたのと不意打ちで好きな曲が始まったのが嬉しくて、ひとりスキップしそうなくらい…

ダム

新しい環境に少しずつ慣れてきて、前の仕事を懐かしく思い出すようになった。 あんなにちいちゃい子達に囲まれて過ごすことはきっともうないだろうと思う。 大人ばかりと接する毎日になって、本当に心が通じ合ったと感じる瞬間はとても少ない。 幼くても真っ…