みずうみ

ひとり言

指先

 

とても久しぶりに、事務的な、丁寧な文章を書こうとしたら全然ペンが進まなかった。

 

4月からのことを考えて、これは感覚が戻るまで苦しいなぁ〜〜とちょっと落ち込んでいたけれど、出勤して、お通し用に作った海老クリームコロッケが完璧に美味しくて救われた。

 

クリームコロッケを仕込み始めて7回目くらいに、鍋に入ったベシャメルソースを混ぜながら、だんだんと感覚が分かってきて、やっと安定して作れるようになったんだった。

胡麻豆腐のときもそうだった。

 

クリームみたいなマッシュポテト、ほろ苦甘いガトーショコラ、ジュエリーみたいなオランジェット、もちもちの海老芋饅頭、身体をぽかぽかにする酒粕汁、とか、とにかくたくさんの季節の食材に触れて、試行錯誤を繰り返したこの一年を誇りに思った。