みずうみ

ひとり言

覚えておきたいこと

 

旅の終盤で、遊び疲れてピピ島から帰る船の上で微睡んでいた。

海に潜った後の海水でべたついた肌は風に吹かれてすぐに乾いてしまって、手ぐしも通らないくらいに絡まった髪の毛はもうどうでも良くなって、いつの間にかぐうぐう眠っていた。

たぶん、いままで生きてきたなかで、一番しあわせな昼寝だったと思う。

 

 

きょうは小雨と薄霧のなか、だいすきな霧島神宮へお詣りに行った。

傘に跳ねる雨音を聞きながら、太い木の幹や重なり合っている線のような枝葉を見上げた瞬間とか、白い息と交換して吸い込んだ空気の冷たさを、次の雨降りの日にまた思い出したいなぁ、と思っている。